【武蔵小金井駅前の歯医者で虫歯治療】虫歯の応急処置に正露丸を使用する場合の注意点

虫歯を治療したくても通院する時間がなかったり、すでに歯科クリニックの診療時間外だったりすることがあります。
このようなケースでは、自宅で応急処置を行うのが望ましいですが、その方法の一つに正露丸を使用することが挙げられます。
今回は、虫歯の応急処置に正露丸を使用する場合の注意点を中心に解説します。

正露丸の概要

正露丸は、大幸薬品株式会社が製造販売する第2類医薬品で、100年以上前から家庭で常備されている胃腸薬です。
他の薬はそれほどなくても、正露丸だけは自宅に置いてあるという方も少なくないでしょう。

正露丸は食あたりや水あたり、消化不良やストレス、風邪などの原因による軟便や下痢に効果を発揮します。
主成分は木クレオソートというもので、腸内の水分バランスを調整して腸の運動を正常に戻します。

また正露丸の使い方としては、胃腸薬として服用するだけでなく、虫歯が痛む部分に詰めるという方法もあります。
こちらは当然公式の使い方であり、虫歯が痛む場合の応急処置として効果を発揮します。

虫歯が痛むときの正露丸の使い方

虫歯の痛みを和らげたいときは、患部に正露丸を詰めることで一時的に痛みが緩和されます。

具体的な方法としては、まず歯痛の原因となっている虫歯の穴に、正露丸を入る大きさにして詰めます。
このとき、穴の大きな虫歯であれば1個をそのまま詰められますが、穴が小さい場合は半分などに小さくして詰めるのがポイントです。

適度な大きさにして穴に詰めた後は、数十分そのまま放置します。
正露丸の独特なニオイや味が口内に広がりますが、少しの間我慢しましょう。

しばらく放置すると、正露丸の成分が歯に染み込み、少しずつ歯の痛みが和らいできます。
痛みが軽減されたら、虫歯の穴から正露丸を取り除いて完了です。

虫歯の応急処置に正露丸を使用するときの注意点5選

正露丸を患部に詰めることで虫歯の症状は緩和されますが、使用する際には以下の点に注意してください。

・使用には相談が必要なことがある
・副作用が出た場合はすぐに取り除く
・詰めっぱなしにしない
・虫歯を治すことはできない
・他の薬との飲み合わせに注意する

各項目について詳しく説明します。

使用には相談が必要なことがある

場合によっては、正露丸を虫歯の穴に詰める前に、医師や薬剤師などに相談しなければいけないことがあります。

具体的には医師または歯科医師の治療を受けている方、発熱を伴う下痢のある方、血便のある方または粘液便の続く方は相談が必要です。

また妊娠している方や高齢者の方、肝臓や腎臓に疾患のある方も、使用前に相談すべきです。

さらに、薬や化粧品などによるアレルギー症状を起こしたことがある方も、念のため医師などに相談しておきましょう。

副作用が出た場合はすぐに取り除く

患部に正露丸を詰めたとき、副作用と思われる症状が出た場合は、すぐに詰めたものを取り除きましょう。

口内の症状としては、発疹や発赤、かゆみやむくみなどが副作用に該当します。
また吐き気や嘔吐、便秘や食欲不振、めまいや頭痛が出た場合も、すぐに使用を中止してください。

詰めっぱなしにしない

虫歯の痛むところに正露丸を詰めた後は、痛みが引いたらすぐに取り除くようにしましょう。
長時間詰めっぱなしにしたからといって、その分痛みがより引くようになるというわけではありません。

また患部に詰めている時間が長いと、溶けて口内の不快感が強くなる上に、神経や歯茎が炎症を起こすことも考えられます。

虫歯を治すことはできない

正露丸を虫歯の穴に詰めるという方法は、あくまで対症療法です。
対症療法とは、その疾患の症状を和らげるための方法をいい、根本的に疾患を治すためのものではありません。

そのため仮に正露丸が効果を発揮し、虫歯の痛みが軽減されたとしても、その後は歯科クリニックで治療を受けなければいけません。

また治療を受けなかった結果、痛みが完全に引いたのは正露丸の効果ではなく、虫歯が重度にまで進行して神経が死滅したことが理由です。

他の薬との飲み合わせに注意する

正露丸を虫歯の応急処置として使用する際は、他の薬との飲み合わせにも注意しなければいけません。

虫歯の患部に詰める場合、正露丸を服用するわけではありませんが、成分は口内に広がります。
そのため、作用が重複してしまわないように、正露丸以外の下痢止めと一緒に使用することは控えましょう。

また下痢止め以外にも、正露丸の成分と同じものが含まれる薬に関しては、服用を注意するか服用時に医師、薬剤師に相談するようにしてください。

まとめ

穴が開くほど進行した虫歯は、必ず歯科クリニックで歯を削る治療を受けなければいけません。
正露丸を患部に詰めることで、ある程度痛みは緩和されますが、こちらはあくまでその場しのぎの方法だと考えておきましょう。
また歯科クリニックの診療時間内である場合は、たとえ通院するのが億劫だったとしても、治療を優先してください。
少しでも早く治療することで、患者さんの負担は軽減されます。

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