【武蔵小金井の歯医者】歯周病対策について年齢別に解説します

歯周病は、老若男女問わず発症する可能性のある病気であり、悪化すると全身疾患につながることもあります。

ただし、歯の健康状態は年齢によって異なるため、歯周病の対策も年齢とともに変わってきます。

ここからは、主な歯周病対策について、年齢別に解説したいと思います。

妊娠中(生まれる前)の歯周病対策

歯周病対策は、その子が生まれる前、つまりお母さんのお腹の中にいる段階からすでに始まっています。

妊娠中の女性が歯周病にかかっている場合、早期低体重児出産のリスクが7倍も高まると言われています。

そのため、生まれてくる子どもに悪影響を与えないためにも、お母さんは丁寧なブラッシング、バランスの摂れた食生活を心掛ける必要があります。

また、歯周病に遺伝性はほとんどないとされていますが、急速に進行する特徴のある侵襲性歯周炎は、家族内で同様の症状が現れることがあるため、早急に治療しなければいけません。

0~2歳の歯周病対策

赤ちゃんは、早ければ乳歯が生え始める生後6ヶ月頃から歯周病菌に感染します。

こちらは、歯と歯茎の間に細菌が棲みつき、繁殖するからであり、赤ちゃんの口内は細菌が少ないため、特に感染が広がりやすいとされています。

また、親御さんが歯周病にかかっていると、その子どもが歯周病菌に感染する可能性は高くなります。

そのため、口移しの食事やスプーン等の共有、キスなどのスキンシップは避けるべきです。

特に、生後19ヶ月前後が一番感染しやすいです。

3~5歳の歯周病対策

3歳頃までには、すべての乳歯が生え揃います。

これくらいの時期における歯周病対策は、子ども用の歯ブラシを使用し、親御さんが一本一本丁寧にブラッシングをしてあげることです。

歯が生え揃うと、歯と歯の間に食べカスやプラークが溜まりやすくなります。

子ども自身で歯磨きをする習慣も大切であるため、興味を持ったら歯ブラシを渡しても構いませんが、ちゃんと磨けているかどうかは、親御さんが必ず確認しなければいけません。

6~12歳の歯周病対策

6歳頃に生えてくる6歳臼歯は、奥歯のため歯ブラシが届きにくく、プラークも溜まりやすいです。

その上、形が複雑なこともあり、残ったプラークや細菌が歯周病を引き起こす可能性が高いため、注意しなければいけません。

また、小学校高学年頃になると、思春期性歯肉炎という症状が見られることがあります。

思春期の間は、プロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが増加し続け、歯茎への血流量が増えます。

その結果、新陳代謝が活発になり、プラークや食物残渣などの刺激物への反応性が高まり、歯茎が腫れ、破れやすくなります。

そのため、通常の歯ブラシに加え、デンタルフロスを使用するなどの歯周病対策が必要になります。

13~15歳の歯周病対策

これくらいの年齢になると、永久歯はすべて生え揃い、15歳頃までには大臼歯まで生えてきます。

永久歯は、乳歯と比べて硬いですが、この時期の永久歯はまだ十分に硬くないため、歯周病だけでなく、虫歯のリスクも高くなっています。

そのため、酸性になりやすい糖分が多い食べ物、飲み物などをなるべく控えることで、歯周病のリスクはある程度軽減されます。

15歳~20代の歯周病対策

これくらいの時期になると、進学や就職といった理由で、親元を離れて生活することになる可能性もあります。

また、実家にいる段階では、親御さんが栄養バランスなどを考えた食事を提供してくれることもありますが、一人暮らしになると、コンビニやファストフード、インスタント食品などの偏った食事になりがちです。

さらに、成人の場合は飲酒や喫煙などにより、歯や歯茎の健康を乱す可能性も高いです。

そのため、今までよりも一層セルフケアを丁寧に行い、なおかつ生活習慣が乱れないように注意しなければいけません。

ちなみに、親元を離れたこと、就職先の環境が悪いことなどが原因で、精神系もしくは神経系の疾患にかかると、唾液の分泌量が減少し、歯周病にかかりやすくなります。

30~50代の歯周病対策

30~50代は、歯周病の発症率が極めて高い年代です。

また、過去に治療した歯が再び悪化し、歯周病につながるケースも多いため、歯科クリニックでの定期検診は必要不可欠だと言えます。

ちなみに、歯ぎしりや食いしばりなどにより、歯が摩耗し、歯周病の原因になることもあるため、注意が必要です。

60代以降の歯周病対策

60代以降も、歯周病のリスクは高くなります。

なぜなら、体力や免疫力が低下し、歯周病菌に対抗できなくなったり、唾液の分泌量が減ったりするからです。

また、60代以降の方は、体力や症状によっては、自身で丁寧なブラッシングをするのが難しい可能性もあります。

そのため、家族や周囲の方が、ブラッシングや定期検診の付き添いなど、サポートをしなければいけません。

まとめ

ここまで、主な歯周病対策について年齢別に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

歯周病を予防することは、虫歯などの口腔内の疾患だけでなく、糖尿病や心筋梗塞、骨粗しょう症といった全身疾患を予防することにもつながります。

つまり、健康で長生きするためには、日々の歯周病対策が必要不可欠だということです。

関連記事

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!