【武蔵小金井駅前の歯医者で根管治療】根管治療中のブラッシングにおけるポイント

歯の神経や汚れを除去する根管治療は、通常の虫歯治療と同じように何度か治療を重ねてやっと完了します。

また根管治療中、歯に穴が開いた部分については仮蓋で塞がれていますが、しっかりブラッシングをしなければ治療箇所の細菌感染リスクが高まります。

今回は、根管治療中のブラッシングにおけるポイントを解説します。

根管治療中の仮蓋は外れやすい

根管治療中に装着する仮蓋は、そもそも外れやすいようにできています。

仮蓋は読んで字のごとく仮の蓋であり、1~2週間程度で取り外すことを想定されています。

そのため、通常の天然歯と同じように磨いていると、外れるリスクは急激に高まります。

また仮蓋が外れると、根管内に細菌が侵入し、感染の範囲が拡大します。

こういった状態になると、以前受けた根管治療の効果はほとんどなくなってしまいます。

さらに仮蓋が外れるということは、傷口が剥き出しの状態になるということです。

このことから、痛みも強くなる傾向にあります。

根管治療中のブラッシングにおけるポイント5選

根管治療が完了するまでの間、つまり仮蓋を装着している期間は、以下の点を押さえてブラッシングを行いましょう。

・優しく磨く
・1本ずつ磨く
・歯と歯の間は無理せず磨く
・やわらかい歯ブラシを選ぶ
・マウスウォッシュを併用する

各項目について詳しく説明します。

優しく磨く

根管治療中のブラッシングでは、まず患部を優しく磨くことを心掛けましょう。

前述の通り仮蓋は耐久性や密着性が低いため、力が強すぎる簡単に外れてしまいます。

また歯ブラシを強く押し付けるように磨くことで、仮蓋の隙間から根管内にプラークが押し込まれてしまうことも考えられます。

軽く磨くだけでも、何度も同じ箇所をブラッシングすれば、十分に汚れは落とせます。

1本ずつ磨く

先ほど解説した優しく磨くことに通ずる点がありますが、根管治療中のブラッシングでは、歯を1本ずつ磨くことも意識しましょう。

ここでいう歯とは、仮蓋のある部分だけでなく、他の天然歯も含まれます。

なぜなら、複数の歯をまとめて磨こうとすると、どうしても磨く力が強くなりやすいからです。

逆に1本ずつであれば、まずしっかりブラシを当てることを意識するため、力を抜いて磨ける可能性があります。

歯と歯の間は無理せず磨く

根管治療は重度の虫歯に対して行う治療です。

また虫歯の形状によっては、仮蓋が歯と歯の間にも広がっているケースがあります。

このとき歯と歯の間をキレイにしようとデンタルフロス、歯間ブラシなどを無理やり入れると、仮蓋が外れやすくなります。

そもそも仮蓋の形によっては、デンタルフロスや歯間ブラシが入らないことも考えられます。

こういったケースでは、無理に通そうとせず、可能な範囲で歯ブラシを使用したブラッシングを行いましょう。

やわらかい歯ブラシを選ぶ

根管治療中に使用する歯ブラシは、できるだけやわらかいものを選ぶのがポイントです。

毛先が硬い歯ブラシを使用すると、力をそれほど入れてなかったとしても、仮蓋の部分を傷つけてしまうリスクが高まります。

一方毛先がやわらかい歯ブラシは、歯や仮蓋に対して緩やかな圧力をかけるため、ダメージを与えることなく清潔さをキープできます。

ちなみに歯ブラシを選ぶ際は、毛先のやわらかさだけでなく、ヘッドの形や大きさも考慮すべきです。

ヘッドが小さくなおかつ細いものであれば、細かい部分までしっかりと磨くことができます。

マウスウォッシュを併用する

根管治療中に口内のケアを行う際には、歯ブラシや歯磨き粉だけでなく、マウスウォッシュも併用することをおすすめします。

マウスウォッシュは口内の細菌を減少させるのに役立ちます。

特に根管治療中は、細菌が原因で口内トラブルが発生しやすいため、マウスウォッシュを使用する習慣をつけましょう。

使用方法としては、まずボトルに記載された適量を口に含み、薬剤を口全体に行き渡らせます。

このとき、仮蓋の部分にはしっかりと触れるように意識しましょう。

その後、30秒~1分程度口内をすすいだら、そのまま吐き出します。

ブラッシングをした後とは違い、最後に水で口をすすぐ必要はありません。

もし仮蓋が外れたらどうする?

まだ根管治療の途中にもかかわらず、仮蓋が外れてしまったという場合は、とりあえず保管しておきましょう。

その後歯科クリニックに連絡し、どう対処すれば良い指示を仰ぎます。

もし仮蓋の一部が欠けた程度であれば、次回の受診まで様子を見ることもあります。

一方、大部分が欠けたり完全に根管が見えたりしている場合は、可能な限り早く歯科クリニックを受診しなければいけません。

まとめ

根管治療の成功率は、お世辞にも高いとは言えません。

非常に難易度の高い治療であり、治療期間中問題なく過ごしていたとしても、やり直しになる可能性が十分にあります。

そこでさらに仮蓋や治療期間中の根管にトラブルが生じると、問題なく治療を完了させるのは困難になるため、ブラッシングをはじめとする適切なセルフケアは必須です。

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