【武蔵小金井駅前の歯医者で歯周病治療】家族間で歯周病がうつる原因について

歯周病は歯周病菌が原因で発症する疾患ですが、家族で住んでいる世帯は特に注意が必要です。

なぜなら、家族同士で歯周病がうつってしまう可能性があるからです。

また一人でもうつると、家庭内で感染の輪ができてしまう可能性もあります。

今回は、家族間で歯周病がうつる主な原因を中心に解説します。

家族間で歯周病がうつる仕組み

歯周病は“口内で発症する病気”というイメージが強い方も多いでしょう。

確かにそれは事実なのですが、冒頭でも触れたように歯周病は歯周病菌への感染が原因で発症する病気です。

つまり、感染症の一種だということです。

また感染症ということは、どこかから口内に歯周病菌が侵入し、発症するということになります。

生まれたばかりの赤ちゃんなどの口内に、一切歯周病菌が存在しないのはそのためです。

そのため家族の一人に歯周病の方がいれば、別の家族の口内に菌がうつり、歯周病を発症することは十分に考えられます。

ただし、歯周病が口から口へ移動したからといって、100%歯周病を発症するとは限りません。

家族間で歯周病がうつる原因6選

家族間で歯周病がうつってしまう主な原因は以下の通りです。

・歯ブラシを共有する
・食べ物を噛み砕いて与える
・キスをする
・食器を共有する
・飲み物を回し飲みする
・大皿料理を直箸で取る

各項目について詳しく説明します。

歯ブラシを共有する

家族間で同じ歯ブラシを共有してしまうと、歯周病がうつる可能性が高いです。

ある程度大きくなった子どもであれば、親御さんと歯ブラシを共有するというケースはまずないでしょう。

しかし幼い子どもと親御さんの場合、仕上げ磨きなどに親御さんの大人用歯ブラシを使用してしまうなど、つい共有してしまう可能性があります。

歯ブラシは、普段歯周病菌の存在する口内をブラッシングしているものです。

そのため、使用後しっかり洗浄していたとしても、歯周病菌はある程度存在します。

このようなものを子どもの口の中に入れてしまうと、歯周病がうつっても致し方ありません。

親御さんは親御さんの歯ブラシのみ、子どもは子どもの歯ブラシのみを使用するようにし、仕上げ用の歯ブラシが欲しい場合は別に用意しておきましょう。

食べ物を噛み砕いて与える

こちらも幼い子どもがいる世帯に言えることですが、親御さんが食べ物を噛み砕いて子どもに与える場合も、歯周病がうつりやすくなります。

親御さんが食べ物を噛み砕くということは、その食べ物には少なからず親御さんの唾液が付着しています。

もし親御さんが歯周病を患っていたら、唾液が子どもの口内に入ってしまい、歯周病を引き起こす原因になりかねません。

そのため、まだ子どもが硬さのあるものや大きいものを食べられないのであれば、噛んでまで与えないようにしましょう。

離乳食やサイズの小さな食べ物をそのまま食べ与えるだけであれば、歯周病がうつる心配もありません。

キスをする

子どもとのスキンシップの一環として、親御さんがキスをすることもあるかと思いますが、歯周病の感染予防の観点からこちらは控えるべきです。

理由は食べ物を噛み砕いて与えることと同じです。

軽く唇と唇が触れる程度であっても、唾液は口から口へ移動してしまうものです。

当然、歯周病菌は視認できるようなものではないため、キスによって移動するのは防ぎようがありません。

家族間感染のリスクにおびえるくらいであれば、最初からしない方が無難です。

食器を共有する

お箸やスプーン、フォークなど食器を家族間で共有することも、歯周病がうつる原因になり得ます。

特に食事中、親御さんが自身のお箸やフォークなどで子どもに食事を与えるケースは要注意です。

親御さんが噛み砕いたものでなくても、唾液が付着したお箸やフォークなどで取ったものを食べ与えると、唾液が口から口へ移動してしまいます。

飲み物を回し飲みする

先ほどの食器の共有と少し似ていますが、一つの飲み物を家族で回し飲みすることも、歯周病がうつるリスクを高めるため控えるべきです。

つまり同じコップを共有するのをやめるべきだということです。

コップは360度どこからでも飲めるものが多いためつい共有してしまいがちですが、前の家族が口を付けた部分を避けても、歯周病は必ずしも予防できるとは限りません。

大皿料理を直箸で取る

家族の人数が多い場合、一人用の食事でなく、全員分の大皿料理を小皿に取って食べることもあるでしょう。

しかし、このとき菜箸を使わず直箸で取ってしまうと、歯周病がうつりやすくなります。

特に1回直箸で取ったものを大皿に戻した場合などは、お箸から料理、料理から別のお箸への歯周病菌がうつる可能性があります。

まとめ

歯周病の原因は、意外と身近に潜んでいるものです。

もちろん、歯周病菌を取り除くために、ブラッシングでしっかり食べカスやプラークを除去することは大切です。

しかし前述したような経路で感染が起こることもあるため、家族で生活する世帯は、ブラッシングの仕方や食事の環境などについても、あらためて見直す必要があります。

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