セラミック治療は審美歯科治療の一つであり、虫歯治療後の歯などに精度の高いセラミック素材の補綴物を装着します。
また、セラミック治療は虫歯治療時以外にも使用でき、さまざまな悩みを解決してくれます。
今回は、セラミック治療で解決できる主な悩みについて解説します。
セラミック治療で解決できる悩み5選
セラミック治療を受けることにより、以下のような悩みを解決できます。
・銀歯を白い歯に変えたい
・ガタガタの歯並びを治したい
・差し歯の色が変わった
・すきっ歯になっている
・前歯を自然な白い歯にしたい
各項目について詳しく説明します。
銀歯を白い歯に変えたい
セラミック治療を受けることにより、現在装着している銀歯を白い歯に変えたいという悩みを解決できます。
セラミックの最大のメリットは、なんといっても審美性に優れているという点です。
白さはもちろん、色調や透明感、ツヤなどを天然歯と同じように再現できます。
あくまで自然な見た目であるため、セラミックの歯だけが目立ってしまう心配も少ないです。
一方、銀歯が入っている場合、一目で治療したことがばれてしまいます。
また銀歯の場合、金属が溶け出すことにより、歯茎も黒ずんでしまうことが考えられます。
そのため人前でも自信を持って歯を見せたい、笑顔を見せたいという方は、銀歯からセラミックに乗り換えるべきです。
ガタガタの歯並びを治したい
ガタガタの歯並びを治したい方にとっても、セラミック治療はおすすめです。
セラミックを用いた矯正治療はセラミック矯正と呼ばれるもので、治療期間が短いのが特徴です。
一般的な矯正治療は、2~3年の治療期間を要しますが、セラミック矯正は歯を移動させる処置を伴わないことから、2~3ヶ月程度で歯並びをキレイにできます。
部分的な治療であれば、1~2ヶ月程度で完了することもあります。
また、セラミック矯正はワイヤーやブラケットのような装置を一切使用しません。
そのため、装置を口に入れることの違和感や痛みなどに苦しむ心配もなく、着実にガタガタの歯並びを治すことができます。
差し歯の色が変わった
差し歯の色が変わったという悩みも、セラミック治療を受ければ解決できる可能性があります。
一般的な保険適用の差し歯で使用されているのは、コンポレットレジンという種類のものです。
レジンは吸水性があることや、年月が経つと表面に凹凸ができ、変色しやすくなることなどのデメリットがあります。
定期検診時のクリーニングにより、ある程度の汚れは落とせますが、周囲の歯の色と比べて着色が気になる場合は再治療になります。
一方、セラミックは元々の審美性が高いだけでなく、表面にプラークなどの汚れが付きにくい構造になっています。
そのため、経年劣化も起こりにくいです。
現在装着している差し歯の色が変わり、これを機に新しい歯を入れたいという方にとって、セラミック治療はおすすめの選択肢だと言えます。
すきっ歯になっている
すきっ歯の症状に悩んでいる方も、セラミック矯正を受けることで悩みが解決する可能性があります。
すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びです。
前歯の中心にのみ隙間があるタイプは正中離開、全体的に隙間が見られるタイプは空隙歯列と呼ばれます。
歯並びがデコボコになる叢生と比べると、磨き残しは少ない傾向にありますが、食べ物が隙間に挟まりやすいため、人前の食事では注意が必要です。
またセラミック矯正では、主に歯のサイズよりも大きめの被せ物をして歯の隙間を埋めることができます。
歯の向きが変わっていても削って被せるだけであるため、問題ありません。
ただし、正中離開の場合は麻酔をして、筋を短くする処置が必要になることもあります。
さらに全体的に隙間が見られる空隙歯列の場合は、治療費が高額になる傾向にあります。
前歯を自然な白い歯にしたい
前歯を自然な白い歯にしたい方も、セラミック矯正によって悩みを解決できる可能性があります。
前歯は外からもっとも見えやすい歯であり、審美性について気になる方は多いかと思います。
特に前歯は笑顔の印象を大きく左右するため、なるべく早く白くしたいと考える方は多いでしょう。
セラミック矯正は、前述の通り被せ物を被せるだけであるため、2~3ヶ月程度でキレイな白い歯を手に入れることができます。
そのため、スピーディーに前歯を白くしたい方にはピッタリの治療です。
またセラミック矯正は矯正装置を使用しないため、治療中の見た目が気になることもありません。
矯正治療を行っていることを周りに知られたくない方や、仕事の都合などがある方も、好きなタイミングで始められます。
まとめ
セラミックはただ単に歯を白くするだけでなく、矯正治療で活用して歯並びをキレイにすることもできます。
また現在使用している銀歯や差し歯の寿命が来たときに、新たに装着する補綴物としても適しています。
セラミック治療は原則自由診療であるため、保険適用の治療に比べると費用は高額になりますが、コストパフォーマンスという意味では決して高い治療ではありません。