【武蔵小金井駅前の歯医者・根管治療】根管治療を途中でやめることのデメリット

根管治療は、複数回歯科クリニックに通って行うものです。

歯の根の汚れや細菌を除去する治療は、1回で終わらせることができません。

しかし患者さんの中には、途中で治療が面倒になったり、怖くなったりして通院をやめてしまう方もいます。

今回は、根管治療を途中でやめることのデメリットを解説します。

根管治療を途中でやめることのデメリット6選

理由はどうであれ、根管治療を途中でやめてしまうと、以下のようなデメリットが生じます。

・虫歯がさらに悪化する
・抜歯の可能性が高くなる
・仮蓋や被せ物の不具合が起こる
・疾患のリスクが高くなる
・無駄なコストがかかる
・治療の成功率が下がる

各デメリットについて詳しく説明します。

虫歯がさらに悪化する

根管治療を途中でやめてしまうと、虫歯がさらに悪化する可能性があります。

なぜなら、神経を除去しただけでは治療が完了しないからです。

根管治療で神経を除去した歯は、一切痛みを感じなくなります。

しかし、こちらはあくまで痛みがなくなっただけであり、そのまま放置していると仮蓋の間から虫歯菌が侵入します。

また根管治療がまだ途中の場合、歯根の中に除去知れていない虫歯菌が残存していることもあります。

そのため、歯の内部で虫歯が少しずつ悪化します。

ちなみに神経を除去した場合、虫歯を発症していても痛みがないため、気付いた頃にはかなり進行していることが考えられます。

抜歯の可能性が高くなる

根管治療を途中でやめると、抜歯をしなければいけない可能性も高まります。

根管治療を最後まできちんと受ければ、根管内には薬剤が充填されます。

しかし途中でやめてしまった場合、神経を除去した部分は何もない空洞の状態です。

そのため、健康な天然歯と比べて強度が低く、歯根破折のリスクが高くなります。

また一度歯根破折を起こした歯は、そのまま残しておくことが難しく、基本的には抜歯をしなければいけません。

さらに、抜歯をすると歯並びが悪化したり、失った歯をカバーするための治療を受けなければいけなくなったりする可能性もあります。

仮蓋や被せ物の不具合が起こる

仮蓋や被せ物の不具合が起こることも、途中で根管治療をやめることのデメリットです。

根管治療では、歯の根の治療をして仮蓋を装着し、また仮蓋を外して歯の根を治療するということを繰り返します。

仮蓋は、きちんと治療箇所を塞ぐように装着されていますが、最終的に装着するインレーやクラウンのような耐久性はありません。

そのため、長期間放置していると不具合が起こります。

また歯型を採り、後は被せ物を装着するだけという段階で治療をやめてしまうと、久々に治療に訪れたときに被せ物が合わなくなるおそれがあります。

もちろん、患者さんの歯に合わない被せ物は適用できないため、一からつくり直さなければいけません。

疾患のリスクが高くなる

根管治療を途中でやめてしまうことにより、糖尿病や心臓疾患などのリスクが高くなることも考えられます。

こちらは虫歯の進行が重度にまで達したときに起こり得ることです。

前述した通り、根管治療を中断してしまうと、虫歯が悪化するリスクが高まります。

また虫歯や痛みが継続することにより、炎症を繰り返し、徐々に歯周組織が破壊されていきます。

このとき、歯茎から血管内に細菌が入り込み、全身症状を引き起こすこともあります。

実際、虫歯や歯周病が糖尿病や心臓疾患に関与する例など、さまざまな疾患を引き起こすリスクが指摘されています。

無駄なコストがかかる

根管治療を途中でやめてしまうと、単純にコストは高くなります。

根管治療をやめたまま、治療箇所が正常な状態に戻るということは、基本的にはありません。

つまり、遅かれ早かれ治療は再開しなければいけないということです。

また再治療では、以前の治療における感染物質の取り残しの除去はもちろん、せっかくキレイにした部位が感染した場合は、掃除や消毒をやり直すケースがほとんどです。

そのため、一度も中断せずに根管治療を完了させる場合と比べると、確実に費用は高くなります。

治療の成功率が下がる

治療の成功率が下がることも、根管治療を途中でやめることのデメリットです。

根管治療は、数ある歯科治療の中でも難易度が高く、行うには高い技術が必要です。

実際、日本における根管治療の成功率は、30~50%程度しかありません。

また、ただでさえ成功率が低いにもかかわらず、途中でやめてしまうようなことがあると、成功率はさらに低下します。

ちなみにここでいう成功とは、根管治療を行った後、虫歯が再発しない症例を指しています。

まとめ

根管治療は、何度も通院しなければいけませんし、治療時間もある程度長くなります。

しかし、だからといって中断してしまうと、治療期間は延びてしまいますし、無駄なコストも発生します。

また根管治療の途中の歯は、細菌感染のリスクが極めて高く、最悪の場合歯周組織以外にも重大な症状を引き起こすことがあります。

そのため、治療を受ける際は、最初から最後まで受ける覚悟を持っておかなければいけません。

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